オーウェル「ビルマの日々」は長らく絶版になっているようでAmazonの中古でもなかなか手が出しにくい値段になっている。(現時点で)彩流社の大石訳は9949円、晶文社の宮本・土井訳に至っては18900円だ。
ところが最近気がついたのだけど宮本・土井訳はkindle版も出ていて756円で買える。2014年にグーテンベルク21から出版されたようだ。
「ビルマの日々」は世間の評価的にはとてつもない名作というわけでもないから(オーウェルの処女作という意味での価値はあると思うけれど)、紙での再版は経済的に成り立たないのだろうけど、こういう感じで絶版していた本が流通コストの低い電子書籍のおかげで読めるというのはすばらしいし、増えるといいと思う。