2019/4/10に前バージョン0.17から約1年ぶりにFreeCAD バージョン0.18.1がリリースされました(3月にリリースされていたバージョン0.18はソースコードのみのリリースでした)。

さっそくインストールしてみたので FreeCAD バージョン0.18リリースノート(英語)も参照しながら主な変更点をまとめておきたいと思います。

ナビゲーションキューブの追加

3Dビューに新たにナビゲーションキューブが追加され、直感的な視点操作が可能になりました。 タッチパネルなどでも操作しやすくなっていると思います。

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表示位置や表示・非表示は設定ダイアログで変更することができます。

スケッチ拘束に新たに直径拘束が追加

従来の半径拘束に加えて、直径寸法でスケッチの円を拘束できるようになりました。

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またスケッチ全体の平行移動ツールなども追加されています。

スケッチソルバーの機能の改善

スケッチのソルバーが改善され、作業中に拘束が必要なスケッチ要素を選択・確認できるようになりました。

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ソルバーメッセージの「自由度」のリンクをクリックすると対応するスケッチ要素が選択されます。

ドラフトワークベンチの改善

一部のツール(シェイプストリングや拡大縮小)が一新され使いやすくなっています。またワイヤーの分割・結合といった新たなツールが追加されています。

Python3 系への移行

比較的大きな変更点としてはPythonコンソールから使用できるPythonのバージョンが従来の2.7系から3系(3.6.6)に変更されています。

またGUIフレームワークとして従来のPySideに加えてPySide2が使用できるようになっています。

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多言語化対応の改善

細かい点ですがGUIのボタンの「キャンセル」、「閉じる」などのテキストが多言語対応して、操作時の違和感がより少なくなりました。

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上図の左側がバージョン0.18.1、右側がバージョン0.17です。

その他

他にも 建築ワークベンチ、FEMワークベンチ、パス・ワークベンチなどで多くの機能改善が行われているようです。

以上です。FreeCAD バージョン0.18.1は GitHub の FreeCAD リリースページからダウンロード可能です。