8日に大阪で開かれたオープンCAE(オープンソースソフトウェアによるCAE)の勉強会の参加記録。主な内容をまとめておく。
1. sonicFOAMによる超音速流れ解析
sonicFOAMを使って流路内の超音速流れを計算しているが衝撃波がうまく再現されないという相談。メッシュ数をもっと細かくするなどしてみればというアドバイスがでていた。個人的にはちゃんと収束しているのかについてもpyFoamPlotRunner.pyなどを使って一度確認した方がいいのではないと思った。
※追記 2014/3/13
第28回オープンCAE勉強会@関西 まとめ
http://t.co/DWuxMnrM1U
sonicFOAMによる超音速流れ解析で衝撃波が再現されない問題について、以下のpdfの11ページに言及されています。
http://t.co/i4TGDBBaoV
— カネダック (@kanedaq) 2014, 3月 13
衝撃波を再現できない場合は密度ベースのRhoCentralFoam またはExtend版のAeroFOAMを使うといいみたい。
2.RedHat系LinuxでのOpenFOAMのコンパイル
現在OpenFOAM公式でサポートされているインストール環境はUbuntu、SuSE、Red Hat (RHEL)だけなので他の環境を使いたい場合を想定してソースコードからのコンパイル・インストールの手順をまとめたという発表。
具体的にはCentOS 6.5でのコンパイルとインストールの手順をまとめていた。Linuxディストリビューション非依存なインストール用スクリプトの作成に以前挑戦したことがあるがライブラリ周りの関係でなかなか難しかったというコメントが聴講者側からあった。
3.OpenMDAO入門
OpenMDAOの概要とGUIベース、スクリプトベースでの公式チュートリアルの実行方法について簡単に発表させてもらった。詳細はこちら。
4. OpenMDAO + OpenFOAM による多目的最適化
前回の発表にもあった曲がり管の多目的最適化の発表の続き。
・設計変数 : 管の曲がり具合を決めるベジエ曲線のパラメータ
・目的変数 : 曲がり管の圧損、出口での残差二乗和、管長さ
としてKriging法と遺伝的アルゴリズムでパレート最適解群を求めParaviewで可視化をおこなっていた。
GUIを使わずにスクリプトベースでの実行を行ったとのこと。Kriging法はOpenMDAO組み込みのモジュールで、遺伝的アルゴリズムの計算はpyOptで可能らしい。またParaviewではバージョン4.1以降からCSVファイルを読み込んでパレート解の可視化ができるという説明があった。
遺伝的アルゴリズムについては同志社大学のウェブページ(このページ?)が参考なったとのことだった。
5. FrontFlowViolet-Cartesianについて
理化学研究所で FrontFlowViolet-Cartesian という直行メッシュ・陽解法の流体解析ソルバーがオープンソースで開発されているという紹介。
京コンピューターのような1000を超えるような並列環境での数百億メッシュでの大規模計算を想定したコードで、2条項BSDライセンスでライセンスされている。
・レポジトリ: GitHub avr-aics-riken / FFVC
・公開資料:100億超格子を用いた自動車の大規模流体解析への挑戦(pdf)
6. その他
次回から会場が変わる(大阪駅の近くになるらしい)関係でいつもより早めに登録して欲しいだとかいった諸連絡があった。次回は4月5日を予定しているそうだ。
関連:
第30回オープンCAE勉強会@関西 まとめ
第27回オープンCAE勉強会@関西 まとめ